離島フォーラムに澎湖、金門、馬祖の三県トップが集結 施政の経験を共有
澎湖県政府
2022-09-24
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2022年離島三県フォーラムが24日午前10時30分、ディスカバリーホテルで開催され、澎湖県、金門県、連江県の三県トップ、立法委員、議長、主管が一堂に会しました。三県は施政の成果、理念や経験を共有し合い、互いに激励し、三県の友好と結束を深めました。
離島三県フォーラムを主催した澎湖県の頼峰偉知事は、「離島の結束は固く、三県の心はひとつ」と団結力の強さを示し、今回のフォーラムを通して互いに学び合い、影響し合える仕組み作り、離島発展の共同パワー、共存共栄につながることを期待すると述べています。
澎湖県議会の劉陳昭玲議長は、三県は多くの政策、方案、財政で中央政府の支援を必要としており、三県がこの機会に心をひとつにして力を合わせ、知恵を寄せ集め、手を取り合い、互いに支援できることを嬉しく思うとし、二県から澎湖県がアドバイスをもらうことで、澎湖がさらに繁栄することを期待すると述べています。
金門県の楊鎮浯知事は、三県の地理、産業、背景いずれも特色があり、それらは同じではないが、目指す政策、取り巻く環境、克服すべき課題は共通していると述べています。また、フォーラムを通して、三県が異なる立場で議論し、共通認識を持ち、解決策を見出し、共通の目標に向かって邁進することができるとしています。
連江県の劉増応知事は、澎湖で三県が共に離島の福祉、建設、発展について学び、交流し、支援し、励まし、同様の問題や発展の目標に立ち向かえることを嬉しく思うとし、三県の力を結集させて、限られた資源で最大の成果を出せることに期待していると述べています。
フォーラムでは、三県の近年の県政の成果と政策構想を共有しました。澎湖県は近年、プラスチックの削減と海岸の美化で成果を上げ、海岸清掃の参加人数と回収する廃棄物の量で全国一となっており、「海洋のゴミ処理とプラスチック削減」をテーマに政策経験を共有しました。金門県は「金門の低炭素島建設-電動乗り物の普及と環境フレンドリーの取り組み事例」で低炭素の交通運搬器具、低炭素エネルギー等の運用で低炭素島のモデルとなりつつある成果を紹介しました。連江県は「馬祖国際芸術島」で、連江の四郷五島(馬祖は四つの郷と五つの島に分かれる)の文化や特色、自然景観を紹介しました。
10月14日から入国制限が解除されるため、三県は会合で「小三通(中国との通行、通商、通信)」の解放も中央政府に呼び掛けることで一致しました。
この他、離島地区は現場の公務人材が長期にわたり流出している現状から、澎湖県政府は選考部長の許舒翔氏、試験院委員の呉新興氏、地元代表者を招き「離島特別試験」をテーマに協議、意見交換、経験に基づくフィードバックを行いました。多くの人の知恵を集めることで、人材が現地に根付くことが期待されています。